こんにちは、親子3世代が集う店、快楽亭5代目店主の脇田剛司です。
先日、仕事中に電話が鳴ったので出ると「お食い初めの予約したいのですが?」
と言われました。声様子から年配の方だなとわかりました。
女の子専用お食い初め膳
日時や人数をお聞きして料理の内容の話しをしていると私の質問に何度か聞き返すことがありました。すると「私は94歳で耳が遠いからすみません」とおっしゃいました。
私は94歳と聞いてびっくりしました。電話の声から70代位かなというイメージを持っていたからです。
長寿の年齢も驚きましたが、そんな長寿の方がきっと曾孫にあたる赤ちゃんのお食い初めの予約の電話されることが凄いです。
その後も何度か電話をもらい料理の内容や時間の変更などのやり取りをしましたが、電話では94歳とは思えないほどお元気でした。
その後予約の前日に息子さんらしい男性が見えて「明日宜しくお願いします」と神社でもらったお食い初めの器を持ってこられました。
私が「お婆さんお元気ですね」と話をすると「足腰は弱ってきているが、頭はしっかりしていて元気です。ただ歯も悪いのでお料理を細かく切って欲しい」とおっしゃっていました。
いよいよ予約当日、ご来店の際2階のお座敷に上がる階段は少し大変そうにされていましたがお食い初めの記念撮影の為に私がお部屋に入るとにこやかにされていました。
撮影終了後「お食い初めの儀式は部屋の中にいる一番の年長者が行うと長寿にあやかりますよ」とお伝えしました。すると早速おばあちゃんは「さあ、やろか」と赤ちゃんの方に体を向けていました。
そんな様子を見ていて「元気で素敵なおばあちゃんだなと感じました」
自分自身もこんな前向きな歳の重ね方をしていきたいです。
帰り際、支払いの為に来られたお孫さんに
「おばあちゃん、料理食べられました?」とお聞きすると
「美味しい、美味しいと言って全部食べてましたよ」
と教えてもらいました。
それを聞いてほっとしました。
これもお元気で長生きして下さい。