長寿のお祝いと女性の気持ち

朝晩はすっかり涼しくなってきましたが、まだまだ日中になると暑くて調理場の中でもタオルが手放せません。

とは言っても季節は確実に秋になり、八百屋さんに行くと松茸、銀杏、柿など秋の味覚が並んでいます。美味しい食材が並ぶと色々な料理が浮かんできて献立作りに苦労します。

こんにちは、3世代家族が集う店、快楽亭5代目店主の脇田剛司です。

先週末の事です。喜寿でお祝いのご家族がご来店頂きました。以前にもご来店いただいたご家族で以前はお爺ちゃんの米寿(88歳)のお祝いでした。

今回はお婆ちゃんのお祝いでした。

当店では長寿のお祝いにはそれぞれ赤、紫、黄色、白のちゃんちゃんこを着ての記念撮影の無料サービスをしております。

そこでおばあちゃんにも紫のちゃんちゃんこを着てもらって記念撮影をしようとするとなかなか着てもらえませんでした。どうしたのだろうと家族の会話を聞いてみると「こんなん着るとおばあちゃんみたいで嫌だ」とおっしゃっていました。


今までも「恥ずかしいから」、「年寄臭いから」などと着るのを嫌がる方は見えましたが

その都度「今後の記念になりますから、是非来てください」と言いて着てもらっていました。

今回もそう言って着てもらい写真を撮りました。


上の写真は以前ご来店いただいたご家族のです。

家族の方も喜んで見えたのでいい写真が撮れたと思っていました。

しかし実際に写真をプリントして見てみると、申訳ない気持ちになってきました。

それはちゃんちゃんこを着たおばあちゃんが全然笑っていなかったのです。

ちゃんちゃんこを着てもらった方が絶対に良い思い出になると思って着て下さいとおすす

めしていましたが、実は嫌な気持ちのまま着てもお祝いされるご本人は嬉しくないし、良い

思い出になっていないのかもしれないと反省しました。女性はいくつになっても若くいたいのですね。女性の気持ちを分かっていませんでした。

今後は無理に着てもらうことはせずに笑顔で写真を撮ってもらえるようにしたいとおもいます。

嬉しいことにお帰りの際に書いてもらったアンケートには嬉しいお言葉がありました。

関連記事