こんにちは、親子3世代が集う店、快楽亭5代目店主の脇田剛司です。
無事、ひな祭りが終わりました。ひな祭りに無事という言葉も似合わないですが
今年、3月3日のひな祭りに沢山のご注文を頂いていたので、「無事全てのお客さんにお料理が出すことが出来た」という意味の無事になります。
中でも特に初節句や祝い事という事で沢山のご注文を頂いたのがひな祭り限定で販売する「ひな手まり」というお弁当です。この「ひな手まり」は2段になったお弁当です。上の段に焚き合せや和え物などのおかずが、下の段に9個の手まり寿司がはいっています。
もちろん沢山ご注文を頂いたので作るのに時間がかかって大変という事なのですが何が一番大変かというとメインの手まり寿司なのです。
2019 ひな手まり
箱に詰めた時、サイズが違うと見た目も食感も良くないので作る時に気を付けることがあります。一つ目はネタの大きさです当たり前ですが魚によって大きさも形もバラバラです。
それをどのように切ったら同じ大きさ、同じ厚みになるか考えて切っていかなければいけません。全く同じにはなりませんがほぼ同じに切っていきます。さらに今年は快楽亭の特製ローストビーフと松阪豚のヒレ肉を使ったローストポークも手まり寿司にしました。お肉は特に魚に比べると弾力があるので厚すぎるときれいに丸くならず手まり寿司になりません。しかし小さくし過ぎるとお肉の旨味を感じにくいので美味しくなくなります。その微妙なバランスを取りながらローストビーフとローストポークを切っていきました。
次にご飯です。すし酢を合わせたすし飯に大葉紫蘇を細かく切って混ぜていきます。
この時、すし飯が熱いと大葉の香りも色も消えてしまうので良く冷ましてから混ぜていきます。
それから、ハカリですし飯を一つずつ量っていきます。お寿司屋さんのように毎日お寿司を握っていれば同じ量にすし飯を丸める事が出来るかもしれませんがそこまでの技はありません。しかし1、2g違うだけでも手まりにした時の食感や硬さが悪くなるので一番良い量を一つずつ量りました。
こうしてカットしたネタとシャリを合わせて作った手まり寿司は三日間で1000個以上になりました。
オリジナルの掛紙です。
絵手紙の先生に書いていただきました。
後日ご注文を頂いたお客さんから「可愛いお寿司で美味しかったよ」や「家族みんな喜んでいました」など嬉しいお言葉も貰いました。
沢山のご注文頂きありがとうございました。